シュナの旅

iyaoi

2014年07月01日 00:11

宮崎駿さんの30年前の作品「シュナの旅」。


10年前人に勧められて一度読みました。

時を経て今もう一度読みました。

当時のわたしは、難しくてちょっとよくわかんないや...と思いました。

今のわたし、背筋がぞくっとしました。宮崎駿さんは30年前、未来に起こる事をはっきりと予測していたんだと思わずにいられない内容でした。


人はかつて金色の種を持っていた
みずから収穫し みずから種を播き
みずからを生かしたものだったが
今は種は神人しか持っていない
人は人間を神人に売り
死んだ実を貰うようになった



人が人間を売る。
神人は、人間たちを巨人に変えて種を作り、巨人たちの生命を次々に奪う。
村に住む人々は誰も食料を作らなくなっていく。
そして誰が作りどこから来たのかもわからない死んだ食べものを与えられることでしか食料を確保できなくなっていく。

恐ろしい話。
だけど遺伝子組換えの種の話、いま世の中が動いている流れとだぶってしまった。

遺伝子組み換えの種、本当に、心の底から豊かな実りと生命の存続繁栄を祈って存在するもの?

食料の流通の仕方、人がみずからを生かすことのできる方法?

わたしは人を売るのも売られるのも巨人になるのも死んだ実を貰うために生きるのもいや。

みなさんはどう感じられるでしょう。






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