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お久しぶりです

帰って来ました

またお教室再開します 今回は2016年2月頃までを目処に その後の予定は未定です


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2015/09末日




2014年03月30日

旅日記 03. 鳥取県智頭町

面積の93%が山林、人口約8000人の小さな町、鳥取県智頭町。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

「ASABAN」リネンストールの杉染めをされている染織家さんを訪ねました。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

御歳70+○歳。この工房で一人でお染めをされています。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

林業が盛んなこの町で、お父さんが切り倒した木の葉がもったいないから何かしようというところから始まった杉染めだそうです。火を燃やす燃料はこの町ででた廃材、水は井戸からひいた純水。数日がかりの手仕事です。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

「染めもんは生きとるんです」と度々おっしゃっていました。
火の具合、時間のかけ具合、いつ採った杉なのか、気候や天気、様々なことが影響します。
「お陽様の空気にぱっぱっぱ〜っとさらすと発色がプワーっといく。手間かかるけどそれをしないと全然だめ。」等など、人、太陽、土、火、水の力、どんなに手間でも良い物をつくるには大切なことです。そして、良いものは、どこまでいっても良いもの。
染め物もまた、お金には換算しがたい大切なことがたくさん詰まったものです。


夜は役場の山村再生課、企画課の方々、移住し大麻の栽培許可を取得され町おこしに貢献されている方とのお食事会を設けていただきました。

昼間の散策で、町全体、老若男女が繋がり合っている様子をどこにもかしこにも感じていましたが、お話を聞いて納得。
智頭町は、巨大化していく都市が多い中、合併を拒み続け独立した行政を行っているそうです。町の独立というのは、自分たちの生活を誰かの指示に従うのではなく自ら考え作り上げていくこと、今ここにあるものを活用して成り立たせていくこと。これを実践していくと、町にあるものが眠ったままになることも無駄に捨てられることもなく活かされ、それが雇用や消費を生み経済的にも潤う、そうすると環境を壊すこともなく、自動的に自分たちや子どもたちの未来を描いていくことのできる形になっている。20年前から村おこしとしてこの道を歩み出したそうです。継続の素晴らしさと実現している循環型の町の姿、みんなが、自分とみんなのために、“生きる”ために一生懸命働いている姿に感銘をうけました。

Government of the people, by the people, for the people
人民の人民による人民のための政治


食事は、事業の一つ「森林セラピー」につくお弁当を提供しているお店のご飯。
心身の癒しを提供する「森林セラピー」は食の観点からも癒しを、と、町の食材を使いバランスの良い健康を配慮したお弁当をつくるため基準を設け、町のご飯屋さんがそれをもとに「森林セラピー弁当」を作っているそうです。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

その他にも、役場の職員が地元のおじいちゃんおばあちゃんが作ったできるだけ農薬を使わないお野菜を都会の方にお裾分けする「新鮮組」という団体を運営していたり。
次から次へと出てくる出てくる。。。
山村再生の最先端地域として、他府県から注目されているようです。

現実的にしていることは、日々の暮らしの延長で、家族のため、町のためのことなんだけれども、その先に日本、更には地球をみんなしっかり見据えていました。全ては繋がっているからと。それぞれのフィールドから知識や情報を持ち寄って熱い熱い時間でした。
素晴らしい時間と刺激をありがとうございました。


この日は、町の事業の一つ「民泊」を体験させていただきました。
地元の一般家庭におじゃまして生活の体験や触れ合いをもつことができます。
お父さんが漬けた梅酒をいただきながら、智頭町のこと、日々の生活のこと、お母さんのお料理レシピ...夜中までたくさんお話しました。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

お母さんの朝ご飯。
旅の途中ではなかなか味わえないちゃんとしたお味噌汁に心身ともに癒されました。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

素敵な木の家、あたたかいご家族のおもてなし、お世話になりました。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

智頭町は、現代社会で疲れた人々を受け入れる環境も整っています。
森林セラピー‥医学に裏付けされた森林浴効果をいい、森林を利用して心身の健康維持・増進、疾病の予防を行うことを目的とした町の中心的事業。
民泊‥地元の方のお宅に泊めていただきご家族と触れ合い田舎暮らしを体験。
移住支援、森のようちえん、杉の木工品、染めもの、アロマオイル、古民家でかまどご飯など自然の恵みからの様々な体験プログラム。
これは↓杉やクロモジのアロマオイル、アロマ水の抽出機。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

国指定の登録有形文化財になっている古い木造校舎で体験出来ます。
雪の降る季節は、この80mある廊下が運動場になったんだそう。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

忙しい日々の生活に疲れた方、2.3日訪ねてみてください。おすすめします。
鳥取県の中でも最西端なので、思った程遠くないです。
鳥取県智頭町ホームページは こちら

冬期休業で今回は行けなかったけれども、次は絶対行きたい場所「みたき園」。
山と川と滝に囲まれた茅葺き屋根の古民家で、地元の女性陣が腕を振るい、昔の食事を再現されているお食事処。町長の奥様が運営されていそうです。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

原木椎茸だらけ。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

まだ少し雪がのこりつつ、4/1のOPENに向けて忙しく準備中でした。

旅日記 03. 鳥取県智頭町

さて、最期の目的は、さっきもちょっと登場したけれど、移住し大麻の栽培許可を取得され町おこしに貢献されている方の講演会。続く。




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